アストレイン

どしゃ降りの雨に溶けたら 全部がどうでも良くなった

それでも どうしても 言葉の続きは気になった

 

誰か笑って 誰かは泣いて うまくいかないな

何が正しいのか 何か正しいのかな

 

人混みに紛れて まるで他人の様な僕が居る

隣で誰か転んで 関係無い、と また歩いた

 

誰かが勝って 誰かは負けて いい加減、疲れた

幾ら近付いても虹は掴めなかった

君も居ないしな

 

夢の跡も明日の行方も 探して 振り返って それでも信じた

知らない朝が怖くて閉じた目 カーテンの向こう 僕以外の世界

 

真っ白な画用紙に 夢中になって絵を描いた

好きなものだけ詰め込んで おもちゃ箱みたい、って笑った

 

描くのをやめて 眺める毎日 窓際の砂時計

何かを落としたままの様な気がした

 

もう一度、確かめる

 

夢の跡も明日の行方も 探して 振り返って それでも信じた

あの日の言葉のその続きを 僕は、もう

 

夢の跡も明日の行方も 痛みも 絶望も 飲み込んでさ

知らない朝がこんなに光るのは君が居たからって伝えたいだけ

 

雨の幕に、虹が架かる朝だ。