ブランコ

砂場で遊んで汚れた
ブランコを揺らしてみた

蛇口を捻れば雨が降る
光のシャワーを夢に見た

いつの間にやら未来図は色褪せていく様でした
明るい朝の温もりに僕は慣れてしまいました
「あの頃」と名前が付けられた日はもう見えないけれど
何度も何度もそんな想いが宙を泳ぎました

生活の中で重ねた
白や黒 その他、色々

僕らの言葉には大抵 嘘が混ざってる様でした
君の涙を知ったのは ある寒い冬の日でした
青い青い夜の真ん中 月が浮かんでいました
余りにも遠くて 余りにもキレイで 僕は もう


汚れた手のひらで月を隠してみたけど あぁ

色が溶けていく時間の中で

ブランコを揺らして

景色を揺らし

日常を揺らした
そうして重ねて

こんな日だって

いつか名前が付くけど

光のシャワーを夢に見た