茜空

まるで何も無かったかの様な
黙って ただ笑ってる空
遠くから聞こえる悲しみに
心が曲がってしまいそうだ

嘘みたいな物語
もう充分です

茜空に染まる飛行機雲を見て
泣き出しそうになった
僕らには未だ残っているよ
無くしても

体温も痛みも祈りも
目には見えないものばかり
どうか忘れない様にと
目蓋をくっつけてみたんだ

深々と降る心
数や重さよりも

茜空は今日だって染めていく
誰かの心を
そんな風に変わるそれぞれの色
僕は見てみたい

茜空に染まる飛行機雲を見て
泣き出しそうになった
僕らには未だ残っているよ
無くしても

明日も明後日も君の日々は続く
茜空の様に
暗闇も悲しみも一緒に歩いていこう
深い心と