アリス

ごめんね、アリス

言いたかった

もう伝えられないんだなぁ

 

僕らは深い夢の中

指先には君の温度が

 

ごめんね、アリス

言えなかった

先に目覚めたのはどっちかな

 

想像もしてなかったな

なんてひどい終わり方

 

月のライト 黄色い花 錆びた鈴の音色

あの場所で踊っていた事

 

手を繋いで 散々笑い合った

「楽しいね、また来ようね」って

夢から醒めて はなればなれ

会いたいよ、ねぇ アリス

 

呼び合った名前 透明な声 枯れた傷の音色

あの時の君の温度

 

僕は独りで 散々泣いたんだ

「悲しいね、もう会えないんだ」って

もしも大事に抱える痛みが

同じなら嬉しいな

 

赤い目こすって 散々確かめた

「大丈夫 思い出せる」って

手遅れだけど ちゃんと言わなきゃ

『君に会えて良かった』って

聴こえないよね、アリス